見頃の植物 - ALPHA GARDEN

ALPHA
Garden

見頃の植物     

(2007.12.07





実技フィールド


 ALPHAガーデンも本格的に冬支度です。
これからの季節、めっきり花が減りますが、
他の季節にはない嬉しい驚きがたくさん待っていてくれます。

冬のガーデンの楽しみは何があるでしょうか・・・

実は植物たちは来年の春に向けてちゃんと準備をしています。
コブシには柔らかい毛に包まれた花芽がつき、
スイセンはもう葉を地上に伸ばしています。
葉を落とした木は、枝ぶりや新芽をしっかり見ることが出来ます。

植物を観察するのに、これほど面白い季節はないでしょう。


おもしろい木の実や、枯れた蔓を見つけたらラッキーです。
お茶を飲みながら、クラフトづくりを楽しみます。



寒さ対策を万全にして、散策にでかけませんか?



         

                                    見頃の植物たち



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                 ヒイラギ

  学名:Osmanthus heterophyllus

  科名:モクセイ科

  原産地:日本・台湾  分布:関東以西の本州・四国・九州

  植栽場所:花の庭・実技フィールド

  
  ヒイラギの葉にはトゲがあり、生け垣などに使われています。
  幼木のうちはトゲがありますが、写真のように大きくなると無くなります。
  植物の世界でも、「年をとると  丸くなる」んですね。

                サザンカ 

  学名:Camelia sasanqua

  科名:ツバキ科  

  原産地:日本  分布:西日本

  植栽場所:多目的ホール前

  
  花の時期は、冬の初め、ちょうど他の広葉樹が落葉する時期です。
  だから童謡“たき火”にもサザンカの花が登場するのですね。
  垣根のサザンカとたき火、何となく懐かしい情景を思い起こさせます。



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                  カツラ

  学名:Cercidiphyllum japonicum

  科名:カツラ科

  植栽場所:実技フィールド・カフェテリア

  原産地:日本等の渓流沿い

  ブナ林などの冷温帯の渓流沿いなどに生育する落葉高木。
  ハート型に似た円形の葉が特徴的で、意外にも秋に落葉した葉は
  キャラメルのような甘い香りがします。見頃ではなく匂い頃の植物なのです。
  本来、ブナ帯の渓流沿いに生育するため、
  雨の少ない地域や夏が暑い地域での、植栽は向きません。

                 ミセバヤ

学名:Sedum sieboldii

科名:ベンケイソウ科

原産地:日本  分布:四国・瀬戸内

観察場所:花の庭

  多年草の多肉植物。道ばた、人家の石垣などに植えられています。
  葉は銀白色がかっており、下垂します。
  10月下旬にピンク色の花を咲かせた様子も見応えがありますが、
  冷気にあたると写真のように鮮やかに紅葉します。



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              ツメレンゲ

  学名:Orostachys japonicus

  科名:ベンケイソウ科

  原産地:関東以西の本州・四国・九州の岩場・屋根

  植栽場所:実技フィールドの石垣

  上で紹介のミセバヤと同じく日本在来の多肉植物。
  地域によって、葉が粉を吹いた様になった個体などがあります。
  山地の岩場や、古い民家の屋根に生育していますが、古い民家の取り壊し
  などで自生地が減少し、なかなか見ることができない植物です。

                 四季の庭

   ニシキギ・イロハモミジ・ヤマザクラなどが美しく紅葉しています。
   紅葉は急に冷え込む方が、また昼夜の温度差が激しい方が
   鮮やかに色づくそうです。
   今年は遅めながらも、寒波の到来で綺麗に色づきました。
   あの寒さも嫌なことばかりではありませんでした。


             木の実 特集
            赤い可愛らしい実もあれば、渋い黒色の実もあります。
          それぞれの植物がつける個性的な木の実は、晩秋の植物の見どころでしょう。
           リースやドライフラワーのアレンジに使うのも楽しみ方の一つです。

            ネズミモチ

  学名:Ligustrum japonicum  

  科名:モクセイ科

  原産地:日本  分布:中部地方以南の本州・四国・九州

  植栽場所:四季の庭、エントランスホール前

  ネズミモチは樹高5mほどになる常緑の小高木。
  初夏には枝先に白い花を咲かせますが、
  花が多い割に実の数は少ない気がします。
  実は楕円形で、光沢のない黒紫色になり、生け花にも使われるようです。

              カクレミノ

  学名:Dendropanax trifidus

  科名:ウコギ科 

  原産地:日本・台湾・朝鮮南部  分布:関東以西の本州・四国・九州

  植栽場所:四季の庭・玄関

  常緑の亜高木。
  常緑ですが、冬から春にかけて黄色に黄葉した葉が多くなります。
  直線的な枝をよく出し、下の方の葉からぽろぽろと落ちるので、
  上の方だけ葉が付いて下の方は幹がひょろりと伸びた樹形になります。
  日陰にもよく耐えて生育し、庭木としても植えられますが、
  人によってはかぶれることもあるそうです。


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              ナンキンハゼ

  学名:Sapium sebiferum 

  科名:トウダイグサ科  

  原産地:中国  分布:関東以西

  植栽場所:カナダガーデン        

  秋に赤く紅葉する落葉高木。
  実は熟すと、果皮がはじけて真っ白な種子が顔を出します。
  白い実は真冬でも枝の先に残り、目を楽しませてくれます。
  鳥たちにとっても貴重な食料なのでしょうか、
  昨年の冬はヒヨドリが実を食べに来ていました。

             シロヤマブキ

  学名:Rhodotypos scandens

  科名:バラ科  

  原産地:日本・中国・朝鮮 分布:自生は中国地方の石灰岩地
  植栽場所:四季の庭

  黄色の花を咲かせるヤマブキとは似て非なる、別の種です。
  シロヤマブキはバラ科の中では珍しく、花びらもがくも4枚です。
  種子も4つ並んで付きます。
  種は、葉が落ちた後、冬になっても長い間枝の先に残っています。

               ソヨゴ

  学名:Ilex pedunculosa   

  科名:モチノキ科  

  原産地:  分布:関東以西

  植栽場所:四季の庭      

  雌雄異株の常緑高木。
  風が吹くと葉と葉がこすれてカサカサと音がするので
  「ソヨゴ」と名前がついたと言われます。
  赤い実も長い花柄の先に垂れるようにつきます。
  ソヨゴの仲間(モチノキ属)の多くは赤い実をつけますが、
  クリスマ飾りにつかうセイヨウヒイラギも、
  日本庭園によく植栽されるクロガネモチも同じ仲間です。

        セイヨウヒイラギ・クロガネモチの実の写真→ここをクリック

               マユミ

  学名:Euonymus sieboldianus  

  科名:ニシキギ科  

  原産地:日本  分布:日本全国

  植栽場所:四季の庭      

  落葉の小高木。
  紅葉や実が美しいので、庭木としてよく植えられます。
  樹形はみだれるので単木では格好がつきにくいように思います。
  雌雄異株ですが、雌木だけで実をつけることができます。
  ニシキギ科の仲間には、ツルウメモドキやマサキなど
  その実が観賞に適したものが他にもあります。



             ツルウメモドキ・マサキの実の写真→ここをクリック
      



冬支度

先日、学校の周辺を散歩したときに見つけたリンドウです。




水田の側で「天晴れ!」と言いたくなるほど見事に咲き誇っていたので写真を撮りました。
野の花々の終わりを飾るように咲き、
リンドウが咲き終わると本格的な冬が来ます。
温暖な淡路島といえど早く冬支度をしなければいけません。



それでは、このページを見てくださった皆様も
よい年末をお過ごし下さい。




 

*見頃のページをご覧頂いた(ている)皆様、ありがとうございます。ご意見や、ご感想などをお寄せ下さい。alpha@awaji.ac.jp

 

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