ALPHA
Garden

       見頃の植物    

(2008.07.02
写真は園芸療法課程の学生が主に管理する学内の庭です。華やかな小径になりました。夏に近づくにつれて、日差しがビリビリと刺さるように降り注いでいます。コスモスと小さなヒマワリは、夏を待ちこがれるように咲き誇り、私たちを迎えてくれます。もう少しで入道雲の季節です。さあ、見頃の植物いってみましょー!

ヤマボウシ

Cornus kousa

科名:ミズキ科

原産地:本州、四国、九州、朝鮮

花言葉:友情 

植栽場所:花の庭

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大きな空に向かって、ひっそりと4枚の白い花弁が花開く姿はとても可憐です。でも花びらのように見えるのは総苞で本当の花は中心部にあるんです!今度じっくり観察してみてください♪ちなみにヤマボウシは満開の時に、下からではなく上から眺めるのがお勧めです☆長崎県の雲仙には珍しくヤマボウシの群落があり、満開のころには山が白くなるほどだそうです!見てみたいですよね☆

アーティチョーク

学名Cynara scolymus

科名:キク科

原産地:地中海沿岸北部

花言葉:警告

植栽場所:ロックガーデン前県道沿い、ホワイトガーデン、テクスチャーガーデン

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チョウセンアザミという和名をもつ多年性の植物です。アーティチョークは江戸時代、オランダから入って来たと言われています。フランスやイタリアではよく食卓にあがる野菜ですが、日本では三浦半島でわずかに栽培されている程度で、食用としてはあまり広まっていません。料理のレシピとしては、つぼみの塩ゆでや素揚げして”がく”の内側を葉でごりごりこそげて食べます。ユリネやジャガイモと食感が似ているようです。是非チャレンジしてみてください!
また、食用にしなくても花や葉は美しく存在感がたっぷりです。花も葉も野生のアザミの3倍くらいで立派で、とても目を引く植物です。背が高くなるので、ボーダーガーデンのポイントとして使用します。トゲトゲの葉は花言葉の警告という言葉にぴったりだと思いませんか?

ドクダミ

Houttuynia cordata

科名:ドクダミ科

原産地:日本を含む東アジア

花言葉:白い追憶 

植栽場所:事務管理棟前など

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湿った半日陰地を好むドクダミは個性的な匂いでおなじみです。昔から薬草として知られており、我が家では抗菌・脱臭効果があるとして母が冷蔵庫に入れていた記憶があります。繁殖力が旺盛で広がりすぎてしまうのが難点ですが、うまくコントロールすれば日陰地のグラウンドカバーに最適です。5月~7月上旬に咲く白い花は可愛いらしく、またカラフルな葉を楽しむ園芸品種や八重咲きの品種もあり、近年では新しい園芸材料としてイメージが変わりつつあります。個性的な葉を持つ植物との組み合わせや、ドクダミ単植で通路のエッジに使うと、とても魅力的です。

アスチルベ 

Astilbe × arendsii

科名:ユキノシタ

原産地:日本、中央アジア、北米

花言葉:恋の訪れ

植栽場所:花の庭 

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 日本にも何種類かは自生している多年草です。学内でもさまざまな場所で植栽しており花壇などに取り入れやすい植物です。乾燥を嫌い、比較的多湿を好みますので梅雨のこの時期にアジサイと並び花壇に彩りを与えます。半日陰でも育ちますが日の当たるところの場所の方が花付きが良いので、花壇の目立つところに植栽してあげましょう。花はアワ粒のような小さな花細かく房になってつきます。他の植物と混植すると引き立て役になり一層花壇が栄えますよ。あなたもチャレンジしてみてください。

ネコノヒゲ (別名クミスクチン)

科名:シソ科

学名Orthosiphon aristatus

原産地:インド~マレー半島

花言葉:進歩、貢献

植栽場所:一年草ボーダーガーデン

コメント:

クミスクチンとはマレー語で‘猫のひげ’という意味。また英名では’Cat whiskers’と呼ばれ、これもまた‘猫のひげ’という意味。この長く特徴的な雄しべと雌しべから、世界中のみんなが‘猫のひげ’を想像する感性をもっているんですね!夏場も日の当たる場所で水切れさせないようにすると元気に育ちます。毎年花を咲かせる多年草なのですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草扱いされています。かわいい名前をしていますが、本来薬草として用いられ、葉に利尿作用や血圧を下げる効果のあるオルソシフォニンという成分を含み、他の薬と配合して広く使われている他、クミスクチン茶の名前で健康茶の一種として出回っています。


スモークツリー

Cotinus coggygria

科名:ウルシ科

原産地:南ヨーロッパ~中国

花言葉:煙に巻く

植栽場所:ガゼボ周辺・園芸療法ガーデン

花は特徴ないのですが、煙で散らしたフワフワの飴細工のような花柄を鑑賞します。ちなみに写真は銅葉の品種です。本当に、スモークツリーとはよくいったものです。葉と花柄の相乗効果で非常に個性的な変わり種(?)として、植えても面白いかもしれません。垣根や街路樹のように沢山植えるのではなく、あくまでもワンポイントとしての植栽がアクセントになります。変化をつけるために商業施設に植栽するのも面白いですね。栽培管理の特徴として、株元から徒長するひこばえが発生します。さらに、枝が密集して生える傾向があるので、様子をみながら剪定で透かしてあげると良いかもしれません。

ユキノシタ(雪の下)

学名Saxifraga stolonifera

科名:ユキノシタ科

原産地:本州・四国・九州

花言葉:愛情・好感・軽口・無駄・切実な愛

植栽場所:四季の庭

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和名のユキノシタは白い花を雪が降るのに見立て、その下に緑の葉がある様子を意味しているという説があります。沢沿いの岩場など、湿り気の多い半日陰の場所に生育し、民間薬に使用されることもあって庭先にもよく植栽されています。やや湿った場所でよく生育し、日陰にもよく耐えます。5月から6月にかけ花茎を伸ばして多数の花を咲かせます。
 花に先立ち、地表面に多数の匍匐茎を出し、その先端に新しい個体を形成。もっぱら繁殖はこの栄養生殖に頼っているようです。このような繁殖形式は岩場などの生育地に適しているものと思われます。葉は火傷などに貼り付けたり、絞り汁を熱冷ましに利用するなどの民間薬として利用される他、葉を天ぷらにして食べるなどの利用法があります。

<小特集  アジサイを楽しむ>
梅雨の時期、私たちに親しみのある植物といえばアジサイですよね。本校でも多く植栽されていて、今まさに花盛りを迎えています♪アジサイは種類が多く、それぞれの個性を生かすと味わい深い庭を演出してくれますよね。高木との組み合わせにより、根本を引き締める演出も可能です。例えば、アジサイの足下にも色と形が涼やかなフウチソウを植えても豊かな表情になるかもしれません。また、アルカリ土壌は花が赤色になるといわれています。アジサイの剪定は花が終わった直後に行うことが大切です。おそくとも7月末までに行わないと翌年の花つきが悪くなります。最近の園芸業界では、母の日にカーネーションに代わって送る花として注目を集めているようです。色々と重宝されているみたいですねぇ~。

アメリカアジサイは白い花なので緑との調和が綺麗です。

道なりに植栽すると、普通の道も味がでます。

2種類混色しても華やかです!

アジアンテイストと合わせてもグッド♪
<学生のALPHAな日々⑥>

じめじめとした梅雨いやですよね!?しかし日々温室やガーデンを管理する学生たちにとっては水やりの回数が減るので少しラッキーなのです♪とはいっても、植物たちの病気も発生しやすい時期なので気をつけなければいけませんが・・・。

さて、もうすぐで梅雨も終わり太陽が一番輝く季節。つまり夏です!!そんな夏に向けて、景観園芸専門課程の1年生と園芸療法課程の学生が、毎年恒例の寄せ植えを作りました♪コンテナだけでなくハンギングもあるので、とても華やかです☆
単に寄せ植えと言ってもただ寄せて植えるだけではありません。一人一人が、テーマやコンセプトを考え、それに合った植物を選び寄せ植えを作っていくのです。それぞれ世界観があって、学生の個性が十分に発揮されているので、とてもおもしろいですよ!各コンテナにテーマが書いてあるので、来校した際には是非ご覧下さい♪

シンプルなのもさわやかで良いですよね♪   多肉の寄せ植えって意外とかわいいのです☆

お家の塀などに寄せ植えのハンギングがあれば塀の雰囲気も変わってステキになりますよ♪

 

*見頃のページをご覧頂いた(ている)皆様、ありがとうございます。ご意見や、ご感想などをお寄せ下さい。alpha@awaji.ac.jp

 

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