ALPHA
Garden

                  見頃の植物    
(2008.08.05

これはアオノリュウゼツランというメキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生する植物です。観葉植物として広く栽培されているので目にされた方もいると思います。和名は「竜舌蘭」ですがラン科に近い植物ではなく以前はユリ科に分類されていました。

リュウゼツランとよぶものは黄色い斑が入ったものをいうようで、青一色のものが

アオノリュウゼツランとよぶそうです。

気候や土壌条件にもよりますが一般に生長は遅く、約30~50年でやっと花がさくそうです。基本的に開花後にその株は枯れてしまいますが、球芽を形成したり、茎の根元からひこばえを密生することにより、新しい個体を増やしていきます。

ちなみにメキシコのお酒のテキーラはテキラリュウゼツランという別の種から作られています。他にも葉から繊維をとって縄にしたり色々と用途があります。

とにかくスケール感の大きい植物です。一見の価値ありなので是非見に来てください。
では、8月見頃の植物いってみましょー!!

パイナップル・リリー

Eucomis undulata autumnalis

科名:ヒアシンス科(ユリ科)

原産地:南・中央アフリカ

花言葉:完全、完璧 

植栽場所:花の庭 園芸療法ガーデン

コメント:花が花茎に沿って穂状につき、そのてっぺんに小さな葉をつける姿がパイナップルに似ているためこう呼ばれています。花屋さんなどではこの名の他に、学名である「ユーコミス」で売られていることもあります。春植え夏咲き球根なので、冬には地上部は枯れて休眠します。翌年も花を楽しみたければ、球根を太らせるためにも、花後に花茎ごと株元から切り取るほうが良いようです。花も独特ですが照りのある葉も面白いので、Alphaガーデンでは個性的な形の植物を集めたコーナーに植栽されています。夏バテする植物が多い中、元気に咲いてくれる頼もしく、ユニークな植物です。


サルスベリ

Lagerstroemia indica

科名:ミソハギ科

原産地:中国南部

花言葉:愛敬、世話好き 

植栽場所:風の庭

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つるつるっとしたなめらかな樹皮が特徴的な木ですが、名前の由来はさるもすべってしまいそうというところから来ています。真夏に花を咲かせ、また百日紅とも表記されるほど開花期間が長く9月頃まで花を楽しむことが出来ます。ある程度大きな樹形になれば個人の庭のシンボルにもなってくれそうですね。夏にはフリフリの花を、秋には紅葉をと長い間楽しめる樹木の一つです。

タマスダレ

Zephyranthes candida

科名:ヒガンバナ科

原産地:南アメリカ

花言葉:期待、純白な愛

植栽場所:駐車場

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タマスダレは暑い夏に真っ白い花をつけ、爽涼な雰囲気を醸し出してくれます。葉の濃い緑色と花の白さとのコントラストがとても美しいんです!花壇では縁取りに使われることが多く、本校では芝生地に群植されていて、一斉に花をつけた時の姿は見事です。タマスダレはレイン・リリーとも呼ばれ、雨が降った後に花をつけることが多いみたいです。お庭に植えられている方は雨の日の翌日は是非観察してみて下さいね♪


ヒマワリ

Helianthus annuus

科名:キク科

原産地:北アメリカ中西部

花言葉:あなたは素晴らしい 

植栽場所:カラーガーデンなど

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「一年生の太陽の花」という学名の通り、太陽みたいに大きな花が特徴です。夏を代表する誰でも知っている草本ですよね。種には健胃、悪玉コレステロールの除去の薬効成分があるようですが、私が子供の頃は興味本位でネズミの如くムシャムシャとかじっていました。ところで現在は、花弁の色や草丈に様々なバリエーションを持った品種が出回ってるいるので、用途に合わせた品種の選択が可能です。特に草丈の低い<グッドスマイル>は寄せ植えにも使えて重宝します。大規模な修景には、従来の大きなヒマワリが目をひくことでしょうね。

オミナエシ 

Patrinia scabiosifolia

科名:オミナエシ科
原産地:日本・中国・東シベリア

花言葉:美人

植栽場所:日本庭園 

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 秋の七草の一つです。オミナエシと言えば、緑がかった黄色の小さな花が集まって、風に揺れている風景が浮かびます。60~100cmのスラッとした風貌です。全草を乾燥させて煎じたもの(敗醤)には、解熱・解毒作用があると言われています。また、花のみを集めたものを黄屈花(おうくつか)と言います。これらは生薬として単味で利用されることが多く、あまり漢方薬(漢方方剤)としては使われません。

グラジオラス

Gladiolus hybridus

科名:アヤメ科

原産地:アフリカ地中海沿岸

花言葉:情熱的な恋・忍び逢い・用心・忘却

植栽場所: 花の庭、カラーガーデンなど

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19世紀の中頃から品種改良が始まったとされ、日本には、江戸時代末期から明治時代にかけて渡来したとされています。春咲き種(秋に球根を植え春に花を咲かせる系統)と夏咲き種(春に球根を植え夏に花を咲かせる系統)があり、葉が大きくて豪華なイメージの夏咲き種が一般的で花色が豊富とされています。一方、春咲き種は夏咲き種に比べて花が小さく、葉や茎も細いとされ、上品なイメージがあります。なお春咲き系グラジオラスと夏咲き系グラジオラスとでは、原種や系統が全く違います。

グラジオラス(Gladiolus)の葉は、細長く、緑色をしており、先端が尖っています。オランダ人が日本に伝えたことから、オランダアヤメ、また外国から入って来たのでトウショウブ(唐菖蒲)、葉形が剣に似ていることからスウォード・リリー(sword lily)、葉が小さな剣の形をしていることからラテン語でgladius(グラディウス=小さな剣)という別名が付けられています。



ミソハギ

Lythrum anceps

科名:ミソハギ科

原産地:本州・四国・九州

花言葉:愛の悲しみ・純真な愛情・悲哀・慈悲

植栽場所:四季の庭など
コメント

沼地や田園の周辺など、湿った明るい場所に生育します。6月から8月のおわりにかけ、紅紫色の花を次々と付けます。

ミソハギに似た植物で、エゾミソハギがありますが、茎や葉に細毛があり、葉の基部が広がって茎を抱くので区別がつきます。エゾミソハギも日本各地に自生しています。また千屈菜(せんくつさい)とも呼ばれ生薬として下痢止め、急性腸炎、膀胱炎、むくみなどの民間薬にもされ、また国・地方によっては食用にもされます。

<小特集  真夏を彩る>


 真夏の暑い時期を象徴する花といえば、やはりハイビスカスではないでしょうか。ハイビスカスはアオイ科に分類され、その仲間達は同様に真夏に花を咲かせます。学校でもさまざまなアオイ科の花が咲いていますよ。花の形もよく似ていますよね。
この仲間たちは暑さは得意ですが寒さには強くありません。ハイビスカスは温かい所でしか越冬しませんし、フヨウは関東以南と栽培するには限りがあります。ですが、ムクゲはこれらの中で最も寒さに強く全国で栽培することが出来ます。また、夏の間は休みなく花を咲かせるため庭木として良いのではないでしょうか。夏の訪れを教えてくれる花たちです。

八重咲きのムクゲ(花の庭)

ハイビスカス(カラーガーデン)

フヨウ(花の庭)

<学生のALPHAな日々⑦>

3級の完成品

試験場の様子(昨年)
 専門課程の学生達は8月に造園技能士検定というものを受験します。今年は1年生18名が3級を、2年生も6名が2級を受験します。造園技能士検定というのは造園工事を行う技術を有するかを試す検定で、兵庫県では毎年夏に行われていています。学内では「道場」と呼ばれる練習場もあり、学生は早朝から練習を行っています。みんな汗だくになりながら、竹垣を組んだり石を据え付けたりと技術の習得に励んでいます。全員が合格を願い、練習に精進しています。

 

*見頃のページをご覧頂いた(ている)皆様、ありがとうございます。ご意見や、ご感想などをお寄せ下さい。alpha@awaji.ac.jp

 

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