見頃の植物 - ALPHA GARDEN

ALPHA
Garden

                  見頃の植物    
〈2008.11.12更新〉

すっかり芝生も樹々も秋色となり、学校でも秋風がとても冷たく感じられるようになりました。また今年も冬がやってくるんだなとしみじみ感じます。先月10月25日・26日にはALPHA祭がありアルファガーデンもたくさんの人で賑わいました。その様子もお知らせしながら、11月見頃の植物行ってみましょう!!


ツワブキ

Farfugium japonicum

科名:キク科

原産地:日本、中国など

花言葉:謙遜・謙譲など 

植栽場所:花の庭、四季の庭、事務所管理棟前

コメント: 丈夫で日陰地、海岸地、砂礫地を好んで育ちます。
非常に栽培しやすく江戸時代には一大ブームを巻き起こすなど、
日本で古くから親しまれています。斑入り種だけでも多くの園芸品種
があり、主にその葉を観賞するものが多いです。先日まで淡路夢舞台
温室・奇跡の星博物館で行われていたイベント「伝統園芸ルネサンス」でもツワブキを組み合わせたコーディネイトがされておりネオジャパネスクを演出していました。夏頃から咲き始め、この時期まで楽しめる黄色の花も目を引きます。和風の庭に合うのはもちろんのこと、
斑入り種はその彫刻的な質感と表情を生かして大型の寄せ植えや植栽にすると洋風の庭にもよく合います。常緑の葉は冬枯れの景色に潤いを与えてくれますし、発想次第で大きな効果を生んでくれる植物なので栽培してみてはいかがでしょうか。数ある品種の中から自分にぴったりのツワブキを探すのも楽しみですね。

キバナコスモス

Cosmos sulphureus

科名:キク科

原産地:メキシコ

花言葉:野生の美、自然の美 

植栽場所:園芸療法ガーデン

コメント: 今回紹介するのは一般的なコスモスではなく、
本来とは別の種類の黄色やオレンジ色の花を咲かすように
品種改良されたキバナコスモスです。この種類は普通のコスモスよりも時期が早めの7月くらいから花を咲かせ、学校では園芸療法ガーデンでまだもう少しきれいな状態で楽しむことが出来ます。春にはチューリップの色とりどりの
花色に心躍りますが、秋にはぜひコスモス、キバナコスモス、チョコレートコスモスなどの鮮やかな花色を楽しんでみて下さい。

ユリオプスデージー

Euryops pectinatus

科名:キク科

原産地:南アフリカ

花言葉:明るい愛、円満な家庭

植栽場所:花の庭など

コメント:秋から翌年の春までと花期が長いことから、冬の花壇でとても人気な植物です。黄色で目立つ花だけではなく、シルバーリーフのような葉がとても綺麗で、花が終わった後でも十分に楽しめます。また、背丈も大きくなり存在感も出ますので花壇への植栽は奥の方に植えるのがお勧めです。ただ気を付けなければいけないのは、とても丈夫な反面、繁殖力も旺盛なためマメな切り戻しが必要な事です。それさえ気を付けていればとても使いやすい花だといえます。

イソギク

Dendranthema pacificum

科名:キク科

原産地:日本 千葉県犬吠崎~静岡県の御前

花言葉:清楚な美しさ

植栽場所:ロックガーデンなど

コメント:濃い黄色の花がとても栄えます。また、葉にはうぶ毛が生えており白っぽく縁取られているのが特徴です。開花時期には独特の匂いがして、秋だなぁと感じさせてくれます。もともと海岸の崖地に生息しているため、乾燥地を好みます。観賞園芸としても人気のある植物で、庭のグラウンドカバーや鉢植えとして栽培されます。海岸に自生しているイソギクをいつか見たいものです。

ハマギク

Nipponanthemum nipponicum
科名:キク科

原産地:日本 
花言葉:逆境に立ち向かう

植栽場所:花の庭など

コメント:浜菊という名前の通り、秋に白い花を咲かせる日本の海浜植物です。学名で「Chrysanthemum~」と称するのはヨーロッパの品種で、日本の品種とはきちんと区別してあります。ノースポールと似ていますが、ハマギクの方が葉が厚いです。耐寒性に強く、育てやすいことから花壇にも用いられます。ロックガーデン風の植栽にも合うように思います。強健であることから、木質化して木立状に経年変化するようです。適切なボリュームを保つには適時、刈り込みが必要かもしれませんね。


ナワシログミ

Elaeagnus pungens

科名:グミ科

原産地:本州(伊豆半島以西)・四国・九州

植栽場所:四季の庭など

コメント:稲作の苗代を作る頃(4~5月)に果実が熟すのが名前の由来です。海岸や沿海地の林縁に多いですが、庭木や生け垣にも利用されます。花は10月頃の稲刈りの季節に開花し、甘酸っぱい芳香があります。果実は酸っぱいですが食べられます。枝の先は、しばしば棘になります。グミには他にも秋に果実がなり落葉するアキグミと、蔓性のツルグミが淡路島にはあります。


 ランタナ

ランタナ

Lantana camara

科名:キク科

原産地:中南米

花言葉:厳格、厳しさ

植栽場所:ロックガーデンなど

コメント:和名は七変化(シチヘンゲ)と言われる。その由来は、開花後時間がたつと花の色が変わることにあります。小さな花がまとまって付き、真ん中から新しい花を付けるため、写真のように黄色と赤色の花が付いているように見えます。日当たりの良い場所に植え付け、水やりも土が乾いたら上げる程度で良く、丈夫で育てやすく花期も長い植物です。ランタナと呼ばれる良く育てられるものにコバノランタナがあり、こちらは匍匐生ですのでグラウンドカバーとして植え付けたり、つるを利用してもおもしろいですね。


コバノランタナ
<小特集 紅葉を楽しむ>


秋になるとガーデンでは紅葉が何よりの楽しみですよね。でもなぜ秋になると、葉色が変化するのでしょうか。実は気温が低くなると樹木は根からの水分補給をする力が弱くなります。すると葉にも水分が十分と行き渡らなくなります。すると水分不足な葉に、日中の紫外線が当たり緑色の成分である「クロロフィル」が破壊されるのです。葉の中の「クロロフィル」が無くなることで赤の成分「アントシアン」や黄色の成分「カロチノイド」が私たちの目には見えるということなんです。それぞれの樹木によって「アントシアン」や「カロチノイド」の割合は様々です。よく見ると、赤、黄、緑の三色がまざっていることもあります。様々な色の葉を集める楽しみも秋にはありますね!!                                                       

<学生のALPHAな日々⑨>

 冒頭でも述べたように、10月25日・26日と本校ではアルファ祭が開かれました。初日には毎年恒例の寄せ植えコンテストがありたくさんの皆さんが
参加してくださいました。年々出品作品のレベルが高くなっているということで、今年からは「エキスパート部門」と「ビギナーズ部門」が設けられ、それぞれに
素敵な作品が多く出品されました。一部の受賞作品をご紹介します。

「エキスパート部門」
最優秀賞 優秀賞 優秀賞
「ビギナーズ部門」
ALPHA賞 ALPHA賞 ALPHA賞

 

*見頃のページをご覧頂いた(ている)皆様、ありがとうございます。ご意見や、ご感想などをお寄せ下さい。alpha@awaji.ac.jp

 

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