見頃の植物

ペチュニア

ペチュニア
学 名:Petunia × hybrid
別名:ツクバネアサガオ
科 名:ナス科
植栽場所:道路沿いの協賛花壇周辺、花の庭

<特徴>

アサガオのような漏斗形の花を、5~9月にかけて咲かせます。緋赤・桃・サーモン・紫青・ミッドブルー・空色・紫紅・白・淡黄色などの単色花のほか、「紋咲き」や星型の模様の入る「星咲き」、花弁の周囲に白い縁取りの入る「ピコティー咲き」など、さまざまな花色があり楽しめます。 また、1990年にペチュニア属から分割されてできたカリブラコア属という新しい属ができました。花色が豊富で、ペチュニアにはない、鮮やかな黄花やオレンジ花、チョコレート色の花もあります。近年はペチュニアとカリブラコアの雑種とされるものも出回っています。

<コラム>

ペチュニアという属名は、原産地のブラジルで原住民によってペツン(petun)と呼ばれていたことに由来します。ペツンとはタバコのことで、同じナス科のタバコの花に似ていたことによります。 ペチュニアには、タバコ・モザイック・ウイルスという病気があり、ナス科の植物に接触伝染します。市販のタバコの中にもこのウイルスが50~100%含有されているという調査があり、タバコを触った手でペチュニアに触れると感染することが多いのでご注意を。手を石鹸でよく洗えば大丈夫とのこと。


<参考①:中村浩著 園芸植物名の由来>
<参考②:講談社園芸大百科事典 第5巻 夏の花Ⅰ>

ペチュニア