ミセバヤ
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学 名:Hylotelephium sieboldii
科 名:ベンケイソウ科
原産地:日本(小豆島)
植栽場所:花の庭(ソメイヨシノの岩場)、沈床庭園のトンネル
花の時期:10~11月
特徴
別名タマノオ(玉の緒)とも呼ばれ、岩上などに生える多年草です。
古くから観賞用に栽培されている古典園芸植物のひとつです。
多数の茎を出して垂れ下がり、長さ10~30cmになります。
葉は多肉質で、扇状円形、3枚ずつ輪生します。色は粉白緑色ですが、
葉縁は赤みを帯び、鈍鋸歯があります。秋に茎の先に淡紅色のかわいらしい小花が多数球状に集まって咲きます。
葉も花も美しく、鉢植えやロックガーデンなどに用いられます。
豆知識 【「見せばや」→ミセバヤ 】
この植物の名前がついた由来には次のようなお話があるそうです。
「和歌の門弟であった高野山の法師某が、奥山で見つけた草だといって、これに和歌を添えて師に贈ってよこした。
その歌の文句に‘君に見せばや’とあったので、師はこの草を‘みせばや’と名付けたという。」
つまり、「見せばや=貴方に見せたい」と歌に詠まれたことから「ミセバヤ」という名前がついたと言われています。
見どころたくさんのこの植物。あなたは誰に見せたいですか?
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<参考①:阿武恒夫.「花と木の名前」1200がよくわかる図鑑. p.111. 2005年(主婦と生活社)>
<参考②:深津正. 植物和名の語源 . p.300-p.301. 1989年.(株式会社八坂書房)>
<参考③:林弥栄. 山渓カラー名鑑 日本の野草. p.439. 1983年(株式会社 明光社)>
- (撮影日:9月26日)