ハクサンボク
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写真:ハクサンボク |
学 名:Viburnum japonicum
科 名:スイカズラ科
原産地:本州(伊豆半島・伊豆諸島・愛知県・山口県)・九州・琉球
植栽場所:事務棟向かいの駐車場向かいのエントランスゾーンの法面
花の時期:4~5月
果熟期:10~12月
暖地の海岸付近の山野に生え、高さ1.5~6mの常緑低木または小高木です。葉は対生し、革質で、表面は暗緑色で光沢があります。長さ5~20cmのひし状倒卵形またはひし状卵形で、稀に楕円形または卵形のものがあります。4~5月、枝先の集散花序の白い花を多数つけます。
花序の大きさは直径10~13cmです。10~12月に広楕円形または卵円形で、長さ8mmの赤い実がなります。そして、雄しべが花冠より短い点がガマズミと異なります。葉は互生し、革質で、表面は光沢があります。長さ5~8cmの楕円形または広楕円形の全縁で、葉の縁が内側に反る傾向があり、笹舟型になるのも特徴です。
このハクサンボクという名の語源は、石川県の白山に生えるからという話があるが実際白山にはハクサンボクは生えず間違いです。しかし、枝先にたくさん集まって咲く真っ白い花の姿を雪で白くなった白山の姿を名付けられたのではないかという考えもあります。
この時期は、落葉している樹木が多く学内を散歩していても寂しく感じるのですが、このハクサンボクの赤い果実は、そんな落葉している樹木がある中で一際目立ち、
寒い冬も頑張って生きているんだなぁと少し温かい気持ちになります。そして、4~5月に咲く白い花も楽しみにしたいと思います。
ここで一句
冬空に しろく化粧す 山憶ふ 春に花咲く ハクサンボク (詠み手:アーリー・ニシジマ)
<参考①:牧野富太郎.コンパクト版2原色牧野日本植物図鑑Ⅱ.p35.2000年(株式会社 北隆館)>
<参考②:北村四郎,村田源.原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ.p30.1997年(株式会社 保育社)>
<参考③:佐竹義輔,原寛,亘理俊次,冨成忠夫.日本の野生植物 木本Ⅱ.p231-232.1989年(株式会社 平凡社)>
<参考④:深津正.植物和名の語源探求.p155.2004年(株式会社 八坂書房)>