ハボタン
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写真:ハボタン |
学 名:Brassica oleracea var.acephala
科 名:アブラナ科
原種:ヨーロッパ
植栽場所:花の庭ソメイヨシノ前の階段付近
特徴: 葉が美しく、ボタンの花のように見えることから「ハボタン」と呼ばれています。
観賞期間は、従来の鉢植えでは11月~2月頃まででしたが、最近は庭植えで花まで引っ張ることも多いそうです。
葉の中心部の色は白や紅があり、お正月飾りや冬花壇には重宝されています。
日本へは江戸時代にケールとして渡来し、ハボタンはそれを元に日本で創出されたそうです。
現在では葉の形が以下の4グループに分けられています。
①丸葉系:丸葉で寒さに強い
②ちりめん系:葉縁が細かくちぢれている
③半ちりめん系:両者の中間でゆるいちぢみ
④珊瑚葉系:葉が深く切り込んでいる
このように葉の様々な形が楽しめるハボタンですが、花は春に開花します。
<食卓に並ぶアブラナ科の仲間たち>
私たちが普段食べている野菜には、アブラナ科のものがたくさんあります。しかも、食べている部分が芽だったり、つぼみだったりと様々です。
例えば、キャベツは中心の芽を結球させたもので、これに似た芽キャベツはわき芽を利用したものです。
また、つぼみを食用化したものがカリフラワーやブロッコリーです。さらに、茎を肥大化させて食用化したものがコールラビーです。
アブラナ科の植物は、いろんな部分が食べられるんですね。
ハボタンはと言えば、観賞用に改良されたものなので食べられませんが、花の少ない冬の季節に私たちの目を楽しませてくれています。
では、最後に一句
ハボタンの 正月飾りも すてきだが 我が正月は 花より団子 (詠み手:北森睦)
<参考① 花図鑑鉢花.p.236.1996年(草土出版)>
<参考② 四季別 花屋さんの花 カラー図鑑.p.308.1998年(西東社)>
<参考③ 四季の花色 大図鑑.p.51.2010年(講談社)>
<参考④ 花と緑の園芸大百科.p.282.1994年(山と渓谷社)>
<参考⑤ 学研の図鑑 花.p.56.1998年(株式会社学習研究社)>