見頃の植物

コムラサキ




学 名:Callicara dichotoma
科 名:シソ科
原産地:本州~沖縄の暖温帯、亜熱帯
植栽場所:日本庭園、玄関



学校の玄関前から西へ向かって歩くと春にピンクや白の花をめいっぱいに咲かせていたアセビの木のそばにある コムラサキが植栽されています。このコムラサキ、1個3mmほどの紫色をした実をつけ始めています。この実 は枝の基部から先端に向かって順番に色が変わっていきます。コムラサキもその実を数えてくれと言わんばかり に無数の実をつけています。


散形花序の一つの果房に20~25個一つの枝に果房が33房ありました。大きさが同じ程度の枝の本数だけでも、44本。 ざっと計算しただけでも約30,000個! 3月号に紹介したアセビの花を遙かに超える数の実をつけています。 ただ、コムラサキの木は長い枝、短い枝、また長い枝から枝分かれしてどんどん大きくなり樹高としてはアセビと 同じくらいの低木ですが、とても広がりが大きくなっていて実の数を数えるのはとても難しかったです。
同属のムラサキシキブと区別がつきにくいのですが、見分けるポイントとして①コムラサキは葉が小型で先半分に 鋸歯がある②紫色の実の数が多いこと③ムラサキシキブの方が、冬芽が裸芽で大きい等があるそうですが個体差も あり、じっくり見ないと分かりにくいと感じました。



紫の無数の実をつけるその姿にどこか人工的な雰囲気を感じ、おもわず足を止めて見入ってしまいますね。


ナギ

こんなところで大活躍!
その小さなかわいい紫の実は
女性に大人気で、生け花の材料とし
てもよく使われているそうです。







参考文献: 樹木の葉 林将之