カンツバキ
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学 名:Camellia ×hiemalis
科 名:ツバキ科
原産地:日本(四国南西部、九州、沖縄)
植栽場所:風の庭
花の時期:11月~2月
特徴
ツバキとサザンカの交雑種とされる常緑の中低木です。
サザンカの仲間とされていますが、葉裏の毛はサザンカより少なく、
葉が厚いところはツバキに似ています。刈り込みに強いため、
生け垣などによく利用されます。
豆知識 【水天宮の社紋】
大河ドラマ「平清盛」に登場する安徳天皇や二位の尼などを祀る水天宮では、
椿の花が社紋に使われています。安徳天皇は、壇の浦の戦いの際に入水して亡くなったとされていますが、
久留米には官女の按察使局に守られ筑後に潜幸されたという言い伝えがあります。安徳天皇はその地で出会った平家の旧臣藤原種継の娘、玉江姫への想いを寄せ、
優雅で気高い風情の椿と重ね合わせ、「椿は八千代を子と寿ぎ、井桁は深き契を宿すとかや」と歌に詠んだことから、水天宮の社紋が椿の花になったといわれています。
豆知識 【“山茶花”という名前】
サザンカは漢字で書くと「山茶花」ですが、これは中国語ではツバキのことを指します。
古くは日本でも「山茶花」はツバキと同じ意味の漢語として捉えられていましたが、江戸時代に入ると「山茶花」はサザンカを指す言葉として間違って定着してしまいました。
また、中世には「サンサカ(サンザカ)」と発音されていましたが、倒置現象によって江戸時代中期から「サザンカ」となったという説もあります。
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<参考①: 水天宮HP>
<参考②: (株)科学技術研究所HP>
<参考③: 語源由来辞典>
<参考④: 中国語辞典>
<参考⑤: 季節の花300>