キシツツジ
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学 名:Rhododendron ripense
科 名:ツツジ科
原産地:日本
植栽場所:花の庭
花の時期:4~5月
特徴【見極めポイントはおしべが10本】
キシツツジは半落葉の低木で、川岸に生えることからこの名がつきました。
キシツツジはモチツツジに似ていますが、関西地域で植えられているのは珍しいということで
今回は数多くあるツツジの中でもキシツツジをご紹介したいと思います。
キシツツジはとモチツツジ-どちらも茎や葉がねばねばした液を出す腺毛がたくさん生えていて、花も似ていますがおしべの数が違います。
モチツツジは5本ですが、キシツツジは10本です。
また、モチツツジは神奈川県~岡山・香川県に分布しているのに対し、
キシツツジは岡山・香川県~大分県に分布しています。
そのため、関西地域でキシツツジがあるのは珍しく思われるようです。
本校にいらした際には、ぜひ花を観賞するとともにおしべの数を数えてみてください。
豆知識【常緑性と落葉性のツツジ】
サツキやキリシマツツジ、オオムラサキのような常緑性のものと、
ミツバツツジやレンゲツツジのような落葉性のものに大別されます。
常緑性のツツジは、暖地に適し、花つきがいいため古くから庭木として利用され、園芸品種が多くあります。
落葉性のツツジは、寒冷な気候に耐える種類が多く、山地に自生する種類もあります。
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<参考①: 徳島県立博物館>
<参考②:濱野周泰.2009.大人の園芸 庭木 花木 果樹.p192.小学館
- (撮影日:4月23 日)