見頃の植物

アカンサス・モリス

アカンサス・モリス</dt
写真:アカンサス・モリス



別名:ハアザミ 学 名:Acanthus mollis
科 名:キツネノマゴ科
原産地:地中海沿岸、北アフリカ、西南アジア
植栽場所:一般駐車場から進み、階段であがる道の右手側




 アカンサスの仲間で、最も代表的なアカンサス・モリスは、草丈90~150cmにもなる、長く伸びた花茎にたくさんの花を咲かせる宿根草です。濃緑色で光沢のある大きな葉を広げて、雄大な花穂を伸ばした姿には、力強い存在感があり、花壇のポイントとして、人を惹きつけます。学名のアカンサスには「トゲ」の意味があり、花のつけ根に鋭いとげがあることに由来します。

 育て方としては、水はけのよい乾燥ぎみの場所が適していて、日当たり、半日陰のいずれでもよく育ちます。耐寒性(寒地では防寒)・耐暑性(夏期休眠することもある)も強く、初心者でも育てやすいかと思われます。とても丈夫なため、殖やす場合には、根伏せ(根を10cm程度に切って土に埋める)をすれば、芽が出てくれます。



 また、アカンサス属は、数種類が地中海地方に見られ、その生命力に注目されてきました。ギリシアのコリント様式の柱の先にアカンサス・スピノーサス(アカンサス・モリスより葉の切れ込みが深く、株が少し小さい)の葉がデザイン化されているのはとても有名です。


     ここで一首
雄大な 姿にこころ 惹きつける ギリシア思わす アカンサスかな(詠み手:後藤田 政春)




<参考①:花図鑑 球根・宿根草 村井千里 草土出版 1998年10月2日>  
<参考②:花づくり園芸館 阪本昭夫 小学館 1998年2月20日>  
<参考③:みんなの趣味の園芸 NHK出版 アカンサス http://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-33/target_tab-1>