カルミア
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写真:カルミア |
学 名:Kalmia latifolia
科 名:ツツジ科カルミア属
原産地:北アメリカ 他
花 期:4~6月
植栽場所:アルファガーデン噴水付近
濃い桃色からほのかな桜色、茶色など様々な色の種類があるカルミアは、可愛らしい花の姿から人気の高い低木です。カルミアの開いた花はもちろんですが、色鮮やかなコンペイトウのようなつぼみの頃からも愛でて楽しむことができます。小瓶や袋に入ったように集まったつぼみが膨らんでいく様子も面白く、だんだん色味が薄まっていき、上品な五角形の花が開きます。小さな器のような花には、雌しべを中心とした筋のような模様が見られますが、これは花びらに埋め込むようにして収まった雄しべです。この雄しべに虫が触れたり、雨滴を弾いたりすると立ち上がるように飛び出して、花粉を振り撒くことができます。
カルミアは成長速度が遅く、20~30年で1.5mほどになるとも言われています。このため、庭木はもちろんですが、鉢植えとしても気軽に育て花を楽しむことができます。さらに、成長したときの荷重が控えめであり耐暑性や耐陰性に強いため、屋上緑化でも用いられることが多いそうです。このようなゆっくりと着実に強く育っていく姿から、「大志を抱く」という花言葉をもつカルミアは、雨期に滅入る気持ちを鼓舞してくれる気がします。
ここで一首、
雨はじき あがると励ます コンペイトウ
大志を抱き 雨弾く
(詠み手:母屋 茂野夫)
参考文献
・岩崎哲也.ポケット図鑑都市の樹木433.p161.2012年(文一総合出版)
・みんなの趣味の園芸 http://www.shuminoengei.jp/