見頃の植物

ヒマワリ

写真:ヒマワリ”ダブルシャイン”



学 名:Helianthus annuus
科 名:キク科
原産地:北アメリカ
植栽場所:カラーガーデン(青ガーデン・黄色ガーデン)



 夏にお馴染みのヒマワリです。子どもの頃には、小学校の花壇に目一杯植えたり、ヒマワリ畑を走りまわったり、楽しい思い出がたくさんあります。
 そんなヒマワリがALPHAのカラーガーデンでも満開です! 柔らかいグリーンの一重咲き”ジェイド”、丸く可愛らしい八重咲き”テディーベア”、橙色の豪華な八重咲き”ダブルシャイン”、の三種を見ることができます。ヒマワリの種類はとても多く、50種類以上とも言われています。


 ヒマワリは、絵画の世界でも親しみある植物の一つです。ヒマワリといえばやはり、フィンセント・ファン・ゴッホの「ヒマワリ(1888)」ではないでしょうか。彼は生涯に12点のヒマワリを描いたそうです。かなりのヒマワリ好きとお見受けします。また、スイレンのイメージが強い印象派のクロード・モネも「ヒマワリ(1880)」を描いています。淡くて優しい色調で、個人的にはモネのヒマワリが好きです。と、名画についてあれこれ調べていたら、なんと世界的に有名な画家さんたちが描いたヒマワリをイメージした「画家シリーズ」となるものがサカタのタネさんより発売されているのが分かりました! 自分のお庭でヒマワリを通じ絵画を楽しむのも粋で大人な楽しみ方かもしれません。

 ヒマワリの由来にある、「日廻り」は太陽の方向をむいて廻るということですが、これは日本だけでなく多くの国において、太陽を向くという意味の名前が当てられています。でも実際のところ、花は太陽を追ってはいないというのです。若い枝先や頭花の蕾は太陽の方へ向きますが開花すると止まってしまいます。蕾や葉は太陽を追って西へ傾き、また太陽が昇ることを知って夜の間に東を向くのでしょうか、何だが不思議です。花は太陽を向かないことが分かりちょっぴり残念ではありますが、ひたむきに太陽を向いているのでは、と思った人が世界中にいた、ということが何だかとても私は好きです。


 最後に、幼い頃の思い出を一句・・・
背くらべ 少し猫背の ヒマワリで (詠み手:鹿央 桃)


<参考①:日本花名鑑④, p.197, 2007年(株式会社アボック社)>
<参考②:中村浩.園芸植物名の由来. P175. 1998年(東京書籍株式会社)>
<参考③:サカタのタネ. http://www.sakataseed.co.jp/>
<参考④:はなとやさい7月号. P45-46. 2014年(タキイ種苗株式会社)>