ノゲイトウ
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写真:ノゲイトウ |
学 名:Celosia argentea
科 名:ヒユ科
花 期:5~11月
植栽場所:アルファ・カラーガーデン
ロウソクの炎,小さなイチゴのような赤紫の花は,花期がとても長く,誰でも気軽に育てることができるため,大変なじみのある身近な植物です。ドライフラワーを目にする機会も多いと思います。
ノゲイトウの属名は「ケイトウ属 Celosia」で,ギリシャ語の「keleos=燃焼した」からきています。同じケイトウ属には,園芸品種としてはよりポピュラーなケイトウ(Celosia cristata)があります。「ケイトウ」は漢名で「鶏頭」と書き,学名の種小名「cristata」はラテン語の「cristatum=鶏冠のような,鶏冠飾りのある」ということばからきており,燃えるような赤色の鶏のとさかのような特徴的な花です。ちなみに,アオカケスなどの鳥の学名にもこの「cristata」は使われていて,鶏がとても人間に身近な存在であると感じられます。
一方,ノゲイトウの種小名「argentea」は,「銀白色の,銀の」という意味で,パンパスグラスの学名(Cortaderia argentea)にも使われています。お庭でよく見かけるノゲイトウは花も葉も赤紫色系のものが多いようですが,お花屋さんはもちろん,時々山道や川沿いの空き地などで,銀白色の花をつけた見事なノゲイトウを見かけることがあります。草丈も1mほどあり,帰化(逸出)した状態とは理解しつつも,銀色に輝く幻想的な炎に思わず見とれてしまいます。
ここで一句
ノゲイトウ 真夏を冷やす 熱い火々 (詠み手:午前 四時)
<参考①:みんなの趣味の園芸 http://www.shuminoengei.jp/>