ヒメガマ
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写真:ヒメガマ |
学 名:Typha angustifolia
科 名:イネ科
原産地:日本
植栽場所:日本庭園
水辺にあるガマを見つけると、海でバーベキューがしたくなります。どうしてもガマ=ウインナーを連想してしまうからです。
ウインナーに見える部分は、雌花穂(シカスイ)でその上を良く見ると、ふわっとした細い黄色の部分があります。
それは、雄花穂(ユウカスイ)で、今の姿の前には、もう少し太く、花粉がたくさん付いていました。今もわずかですが、花粉がついている雄花穂が見られます。
時期によってさまざまな姿が見られ、観察が楽しい植物です。
日本には、ガマ・コガマ・ヒメガマの3種のガマが分布しています。大きさによる見分け方は、ガマ>コガマ>ヒメガマですが、
特徴として、ガマとコガマは上部の雄花穂と下部の雌花穂がくっついているのに対し、ヒメガマは、上部の雄花穂と下部の雌花穂の間が離れて、軸が裸出しているので、違いがわかりやすいです。
ALPHAガーデンのガマはヒメガマなので、目で見て確認してみてください。
ガマという名前の由来ですが、多くの古書にガマは加末(カマ)と表されています。
「カマは組(クミ)の転じたもので、組んで筵をつくるから」や「籠むもの、つまり物を入れる器を作る材料とするから。」と述べられています。
それではここで、ヒメガマについて一首
ヒメガマが 風に揺れてる 水際で 夏も悪くは ないものですね(読み手:足利 餅子)
<参考① 高橋勝雄.山渓名前図鑑 野草の名前 夏p266.2003年.(株式会社 山と渓谷社)>
<参考② 林弥栄.野に咲く花 増補改訂新版p.87-89.2013年.(株式会社 山と渓谷社)>
<参考③ 深津正.植物和名の語源p.221-222.1989年.(八坂書房)>