ペンニセツム・ヴィロスム
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写真:ペンニセツム・ヴィロスム |
学 名:Pennisetum villosum
科 名:イネ科
原産地:エチオピア
植栽場所:日本庭園池の前
風に吹かれてゆらゆら揺れるのは、淡い黄白色の尾を持つペンニセツム・ヴィロスム、和名をギンギツネと言います。その姿はまるで大きな猫じゃらしのよう、いや、狐じゃらしかな。
決して主役になるような華やかなタイプではありませんが、ガーデンに自然な雰囲気を足しているように思います。四季折々に、春の新芽、夏の爽やかな葉姿、趣ある秋冬、と季節感を楽しむこともできます。園芸的には秋播きの一年草として扱われていますが、アルファの日本庭園の池の脇にはふんわりとドーム状に大きく育ち、無数の穂が本当に見事です。
ペンニセツムの名で流通していることもありますが、それではチカラシバ属という意味しか持たず、また在来種であるチカラシバと紛らわしくなります。姿形とも非常に似ていますが、相違点は花穂の色の違い、チカラシバは黒紫色です。私はあえて、和名のギンギツネで呼んでいきたいと思います。だって、この揺れる穂の姿はまさしくその名に相応しいのですもの。
最後に一首・・・
穂がひかり 幻想的ね ってギンギツネ の隣で君 が目を細める(詠み手:奈津 まつり)
<参考①:原色花卉園芸大辞典. P.533. 1984年(株式会社養賢堂)>