ダリア
学 名:Dahlia cvs.
科 名:キク科
原産地:メキシコ、グアテマラ
植栽場所:花の庭とキッチンガーデンの間
(アーチをくぐって右手(東側))
遠くからでも目を引くダリアの花壇。ダリアは本当に様々な花の形、大きさ、色、草丈がありますが、ここでは現在ピオニー咲き(花弁が二~五重)とデコラティブ咲き(八重)のダリアを見ることができます。
このダリア、本当に色が美しく、特にピンクと黄色が混ざった絶妙な色合いなどはほれぼれとしてしまいます。ですが、ダリアの魅力はこのような「色」だけではありません。
ダリアはキク科で、小さな花が多数集まった頭状花序をつけます。周辺の舌状花(花びらのようなもの)の一枚一枚の裏側には、小ほうという黄緑色で鱗片状ものがついています。そしてこれをよく見て触ってみると、ちょっと変わった感触があります。薄く透き通っており、ビニール素材のようなものをしているのです。
ダリアは終わりになると、花びらが散っていきますが、何枚にも重なった薄い黄緑色の小ほうは残ります。散ってしまって残念…ですが、残った部分を見てみると、また違ったおもしろさが見えてくるかもしれません。
また管状花(中心部分)では、花が満開になるにつれ、花粉が外側から序々に押し出されているのがはっきりと見えます。上の写真から、それぞれの花の中心部分の盛り上がり具合、異なっているのが見えるでしょうか。
咲いた花をただ眺めて楽しむのも良かったのですが、色んな所を観察してみると様々な発見がありました。
ちなみにこの花壇では、11月頃には「皇帝ダリア」という大きなダリアも見ることができます。楽しみにしていて下さい!!
こんなところで大活躍!
ダリアの球根は実は食べられるそうです…!日本では、花の色が鮮やかであることから毒草と間違われたこともあったそうですが、メキシコでは昔から食用にされていたようです。レンコンに似た食感があるのだとか。一体どのような味なのでしょうか。
参考①:大場秀章、清水晶子「絵で分かる植物の世界」講談社、2004年10月
参考②:講談社編「くらしの花大図鑑」日本文芸社、2009年11月
参考③:日本ダリア会編「ダリア百科」誠文堂新光社、2009年3月
参考④:花の郷日野ダリア園<http://hinodariaen.com/daria>
参考⑤:ヤサシイエンゲイ「ダリアとは」<http://www.yasashi.info/ta_00001.htm>