タチアオイ
学 名:Alcea rosea Cav.
科 名:オオバコ科
原産地:中国・シリア
植栽場所:エルフガーデン
別 名:ホリホック
チョコレートみたいな色をしたタチアオイです。私はもっと明るい花色のものしか見たことがなく、
タチアオイに対して元気、天真爛漫といった印象を持っていたのですが、
学校のタチアオイは妖しさ、大人っぽさが増し、また違った魅力です。
知っている植物のはずなのに見たことない花色、というのは不思議な感じです。会ったことがあるのに初めて会うような、不思議な感覚・・・
このタチアオイは、私の身長(165cm)と同じくらいで、まっすぐに立った茎には下の方から花が咲いては終わり、
現在16ほどの花をつけています。
てっぺんには丸い5、6個の蕾が確認できます。
タチアオイは梅雨が明けるころに、てっぺんまで花が咲き揃うそうで、本当かどうか引き続き観察したいと思います。
タチアオイは草丈が高く、花も大型なので存在感があります。
花を覗くと、花粉が散っているのが見えます。
中心部は色がクリーム色っぽく、虫が見えやすい工夫なのでしょうか。
葉も下の方が大きく質感もしっかりしており、上の葉になるほど細かい毛が感じられます。
茎は丈夫そうですが、強風には支柱などの対策が必要かもしれません。
私が小学生の頃、通学路には赤やピンクのタチアオイが咲いていたことを思い出します。
この花が咲くと夏の気分になっていました。
小学生の時にタチアオイと同じアオイ科の植物のケナフとワタを育てていました。
ケナフから紙を作り、ワタからは綿を収穫して、楽しかったことを思い出します。
私達がよく目にするアオイ科の植物として他には、ハイビスカスやムクゲ、オクラなどがあります。
オクラの食用部分は繊維も多いし、ひょっとしてあの茎には紙にできそうな繊維が豊富に・・・なんて考えると尽きません。
ハイビスカス、ムクゲは樹木なので、紙も作れなくはないのかもしません。
実際、アオイ科には、トロロアオイという植物があるのですが、和紙作りにも使われているそうです。
ただ、繊維ではなく粘りが利用されるそうですが。
いずれにせよ、アオイ科の植物は私たちの生活に有用な植物として身近にたくさん存在していることに気づきました。
こんなところで大活躍!
華やかな花は夏のムードを演出してくれると思います。背が高いので、高低差のある庭が作れそうです。
<参考①:大場秀章監修『絵でわかる植物の世界』講談社(2004.10.1)>
<参考②:北海道新聞情報研究所『花新聞Hokkaido vol.319 特集アオイ科の植物』(2013.7.24)>
<参考③:『園芸植物Ⅱ 双子葉植物離弁花類・裸子植物・シダ類』世界文化社(1986.7.1)>
<参考④:跡見学園女子大学 花卉譜 とろろあおい (2015.6.8最終閲覧)
http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch3-flowers/tororoaoi.htm#abelmoschus
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