ホソバタイサンボク
学 名:Magnolia grandiflora var.lanceolata cvs.
科 名:モクレン科
原産地:北米
植栽場所:花の庭
四季を通して圧倒的な存在感のある木です。まさに威風堂々と言ったところでしょうか。
同じマグノリア属の樹木は春先に花をさかせるものがほとんどですが、梅雨に差し掛かる頃にゆっくりと花を咲かせるところも大物感を漂わせているように思えます。
この木、通称「タイサンボク」と呼んでいますが、葉が細長いものは栽培品種のホソバタイサンボクです。学校に植栽されているものもホソバタイサンボクのようです。
樹高は5m~20mになり、花は25cmと日本では最大級の大きさになります。ただ、花も葉も上を向き、見上げるばかりでなかなか花を見ることができません。
脚立に上り、花の中をのぞき込むとシロテンハナムグリがモゾモゾと動いていました。雄ずい群が花被片のくぼんだ部分に落ち、そこで訪花昆虫が動き回り花粉をつけ
別の花の雌ずいに移って受粉が行われるようです。タイサンボクの木は小さな昆虫によって古くから受け継がれてきたのかなあと思いながらみると、より一層大
きな木のように感じますね。
こんなところで大活躍!
その雄大な姿からシンボルツリ
ーとして小学校や公園など各地
で植栽されています。
また花は香水の材料としても使
われているそうです。
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参考文献:都市の樹木 岩崎哲也
樹木の葉 林将之
参考論文 :タイサンボクの花と受粉 北川尚史