ユリオプスデージー
学 名:Euryops pectinatus
科 名:キク科
原産地:南アフリカ
植栽場所:園芸療法ガーデン
明るい黄色が華やかで、寒空の下でも見ていると元気が出ます。
太陽に当たっている姿を見ると、冬でも暖かさを感じるような気がします。
近頃、街中などでもよく見かけるので、この時期に咲く花として活用されているのがわかります。
花期は11月から5月で、晩秋から次の春にかけて長く活躍しそうですね。
数えてみたところ、葉には11~16の深い切れ込みが入り、それぞれの先端がとがっています。
新しい葉ほどシルバーの毛が多くなり、下の古い葉ほど毛の存在感はなくなります。
花茎の先端に花がつく、というキク科らしい姿で、花弁を見ていると花占いをしたくなります。
“デージー”という名前が付いていますが、草丈が1m以上にもなる常緑低木です。
学校のものは、根元が直径3cmほどになり、木本らしい姿になっています。
デージーといえば、ヒナギクとも呼ばれ、春の花壇でビオラなどと一緒に楽しむ草丈15cm程度の小型の草本のイメージがあったのですが・・。
キク科はかなり進化を遂げており、被子植物の中でも最も大きな科の1つとして1528属23000種ほどが全世界に分布しているそうです。
この1年間、見頃の植物で取り上げた植物の中にもいくつかキク科があり、
今年の3月に南アフリカ原産のキク科を1つ紹介していました。ブルーデージーです。
ユリオプスデージーと属は異なりますが、名前はブルー“デージー”でユリオプスデージーと花の姿が似ています。
また、原産国では低木である点も似ています。南アフリカでキク科といえば、この姿なのでしょうか。
デージーは英語ではdaisyと書き、day’s eye(太陽)の転訛だそうです。
もちろん花の形が由来とのことです。デージーは地上の小さな太陽と思うと素敵です。
こんなところで大活躍!
鮮やかな黄色とややシルバーの葉が明るい雰囲気を演出してくれそうです。
日当たりのよいところに植えて、太陽光に映える花を観賞したいです。
<参考①:大場秀章監修『絵でわかる植物の世界』講談社サイエンティフィク(2004.10.1)>
<参考②:塚本洋太郎・北村文雄ほか『朝日園芸百科 一・二年草編』朝日新聞社(1988.2.20)>
<参考③:湯浅浩史ほか『園芸植物Ⅰ 単子葉植物・双子葉植物合弁花類』世界文化社(1986.7.1)>
<参考④:跡見学園女子大学 跡見群芳譜 ひなぎくhttp://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch6-foreign%20flowers/eng-daisy.htm(2015.12.8最終閲覧)>