プリムラ(ガーデンプリムラ アラカルト)
学 名:Primula hybrida
科 名:サクラソウ科
原産地:園芸品種
植栽場所:企業花壇
寒さに強く温かみのある花を咲かせ、冬の花壇に大活躍のプリムラをご紹介します!
プリムラの語源“prinus”は「最初」を意味し、春に他の花に先駆けて咲くことから名付けられました。多年草ですが、高温多湿が苦手で夏に枯れやすいため、日本では一年草として扱われることが多いようです。主に北半球の温帯から亜寒帯に500種以上の原種が分布しており、その中の一部が園芸的にも利用されています。原産地から、それらの品種を大きく分けるとアジア系とヨーロッパ系に分けられ、近年では品種改良が進み、バイオテクノロジーを利用した種間交配による新しいタイプの系統も誕生しています。国内での育種もさかんに行われ、日本人ならではのおしとやかなパステルカラーの品種やバラ咲き、サクラ咲き、八重咲きなど花形のバリエーションもひろがっています。
主な花のつき方は①葉の間から花茎をたくさん出して、その先に1つずつ花をつけるもの ②花茎を伸ばし、その先に複数の花をつけるもの ③花茎を伸ばしながら数段に花を咲かせるもの、の3つに分けられます。今回紹介する企業花壇に利用されているプリムラは②のタイプのもので『アラカルト』と呼ばれるシリーズの品種です。花柄の先に集まって咲く花は賑やかで色味も暖かく冬の花壇を明るくしてくれています♪この品種の花は耐寒性があり晩秋から春まで咲き続け、花茎が長く背が高いため、背丈が低い花との寄せ植えに適しています。
たくさんの花をつけるプリムラですが、より長く元気な花を咲かせるためには、花柄や枯れ葉を取り除き、株の中心にある蕾に光りを当てること、また花や葉に水が当たらないように株元に水やりを行い育てていくのがポイントです。改良が重ねられ、冬に強い様々な品種が存在するプリムラ。これからの季節に、一足早い春の訪れを感じる花壇作りに大奮闘してくれることでしょう♪
こんなところで大活躍!
今回紹介したプリムラは種苗メーカーの『サカタのタネ』さんが開発したガーデンプリムラ アラカルトというシリーズの花です!
従来のプリムラより根が強いため、真冬の寒さにも負けず春まで花が咲き続けます。色も白、黄色。赤・ピンク系とさまざまで、冬の花壇をにぎやかに彩ります!さらに上手く夏越しができれば株が3倍ほどの大きさに成長し、花数も増大するようです。プリムラは画期的な進化をとげているのですね!
参考文献
〈『趣味の園芸 1月号』NHK出版(2014.12.21)〉
〈『趣味の園芸 1月号』NHK出版(2012.12.21)〉
〈アラカルトとは|プリムラ|商品案内サイト|サカタ
http://www.sakataseed.co.jp/special/alacarte/contents1/index.html〉