見頃の植物

ハマユウ

ハマユウ
学 名:Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker (C. maritinum Sieb.)
科 名:ヒガンバナ科
原産地:関東南部以西の本州、四国、九州、沖縄
植栽場所:花の庭


ハマユウは「浜木綿」と書き、万葉集で柿本人麻呂の歌にも登場する 昔から日本で親しまれた植物です。太平洋の暖流が直接打ち寄せるよ うな暖地の海岸の砂地に自生し、素晴らしい群落をなすところもありま す。茎は葉の間から高さ70cm程度に直立し、その先に7月~8月に 十数個の芳香がある白色の花を散形につけます。種子は、1果の中に数 個でき、海綿質の外皮におおわれて乾燥に耐え、軽くて水に浮かび、海 流に乗って砂浜に漂着すると考えられます。 栽培方法としては、海浜植物で多肉質なので、乾燥によく耐え暖かい場 所を好みます。排水を良くし、暖地では中庭や軒下などに植えることが できますが霜が降りるような場所では鉢植えで楽しみ、11月の降霜前 に室内に取り込むようにしましょう。冬は灌水を控えめにし、3~4度 確保すれば越冬します。
花言葉:「どこか遠くへ」
<参考:浅山英一・二口善雄・太田洋愛(1993)園芸植物図譜、(株)平凡社>
ハマユウ