ロウバイ
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学 名:Chimonanthus praecox
科 名:ロウバイ科
原産地:中国
植栽場所:四季の庭
花の時期:1月~2月
特徴
中国原産の樹高2~5mの落葉低木で、1月~2月の真冬に満開の花を咲かせる数少ない花木の一つです。
直径2cm程の黄色の花は、花びらが分厚く蝋(ろう)のような質感があり、強く良い芳香を放ちます。
花の少ない真冬に鮮やかな黄色い花を咲かせるので殺風景になりがちな真冬の庭に重宝され、
庭木として鑑賞されるほか、正月用の生花や盆栽として利用、茶会の席の茶花としてもよく楽しまれます。
豆知識 【ロウバイは梅の仲間?】
ロウバイ(蝋梅)は名前に「梅」とついていることからバラ科サクラ属のウメの仲間と勘違いされやすいですが、ロウバイ科ロウバイ属の植物です。
日本には17世紀頃に中国から導入され、中国名の蝋梅がそのまま和名になったといわれています。
名前の由来は、花の色が蜜蝋(みつろう)に似ているからや、花の質感が蝋(ろう)細工のようだから、
蝋月(陰暦の12月)にウメ(梅)に似た花を咲かせるからなどの諸説があるようです。
属名の Chimonanthus は、ギリシャ語の「cheimon(冬)」と「 anthos(花)」が語源で、「冬の花」を意味し、
種小名の praecox は「早熟の、早咲きの」を意味しています。
日本では専ら鑑賞用に利用しますが、中国や東南アジアでは生薬としても利用されているそうです。
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<参考①: ブログ ロウバイ・蝋梅>
<参考②: ビバホーム LIXIL VIVA>
<参考③: 矢口行雄(監)(2009).ロウバイ.樹木医が教える緑化樹木事典語源由来辞典.誠文堂新光社296-297.
<参考④: ヤサシイエンゲイ>
<参考⑤: ブログ 花々のよもやま話>
- (撮影日:12月25日)