タネツケバナ
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学 名:Cardamine flexuosa
科 名:アブラナ科
原産地:日本など北半球
植栽場所:図書館前
花の時期:4~6月
特徴
水田や水辺などによくみられる二年草。10月ごろに発芽し、ロゼットで越冬します。
茎の高さは10~30cmで、暗紫色~緑色をしています。春になるとナズナのような白い花をつけます。
稲の種籾を水に漬けるころに白花を一面に咲かせることからタネツケバナという名前になったといわれています。
また、繁殖力が強く、種子で増えていきます。こうした繁殖力の強さから、「種付け馬」が訛って
タネツケバナになったという説もあります。
豆知識【タネツケバナの仲間たち】
アブラナ科タネツケバナ属の植物は世界中に160種、日本国内にも10数種が知られています。
日本で見られるものの中で比較的身近なものに、今回紹介したタネツケバナ、ジャニンジン、オオバタネツケバナ、
最近帰化したとされるミチタネツケバナ、タネツケバナの亜種のタチタネツケバナなどがあります。
どれも“晴れた日には白い十文字花を咲かせる小さな野草”として目にしているかもしれません。
これらは大きさや葉の形、毛の有無などの見た目の違いのほか、生育する場所にも違いがみられます。
水田を好むもの、畑地を好むもの、山の木陰を好むもの…など。用水路などによくみられるオオバタネツケバナは
多年草で栄養繁殖も行います。近縁種間でも、生育場所に適応した形態や繁殖様式などを持ち合わせていることが
わかりますね。
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<参考①: イー薬草・ドット・コム>
<参考②: シンジェンタジャパン‐雑草の話‐>
<参考③: タネツケバナの仲間(完全版)>
- (撮影日:2月25日)