コキア
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学 名:Kochia scoparia
科 名:ヒユ科(旧アカザ科)
原産地:新大陸の熱帯から亜熱帯に分布
植栽場所:展示見本園
花の時期:7月から8月
特徴
一年草です。草丈は1m前後になり、夏場にごく小さな花を枝分かれした小枝の葉腋に1個から3個ずつ咲かせます。
涼しげな黄緑の姿だけでなく、秋に草全体が紅色に色づく「草紅葉」も素晴らしいです。
豆知識 【ホウキとトンブリ】
コキアは、別名ホウキグサ、ホウキギとも呼ばれます。
それは、かつて全国的に、この草の枝を使って、ホウキをつくることに使われていたからです。
なおKochia属の和名はホウキギ属です。
今でも、秋田県や青森県の限られた地域では農作物としての栽培が行われています。
特に秋田県では、本種から採れる実を「トンブリ」と呼び、食用にしています。
食用にするためには、非常に手間のかかる作業を行うことが必要であるようです。
まず小さな実を釜で煮て、水を切ってしばらく置いておきます。そのあと充分にもんで、皮をむく作業をします。
大手のスーパーでは、「トンブリ」という商品として野菜売り場に並んでいることがあります。
トンブリは畑のキャビアともいわれています。
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<参考①: 朝日園芸百科第4巻.P.52-53.1988年発行(朝日新聞社)
<参考②: 園芸植物大辞典1<コンパクト版>p.220-p.221. 1994年発行(小学館)
- (撮影日:7月17日)