見頃の植物

スベリヒユ

スベリヒユ
学 名:Portulaca oleracea
科 名:スベリヒユ科
原産地: 南米の熱帯
植栽場所:花の庭
花の時期:7月~9月

特徴
 1年草です。茎や葉が多肉質で、つるつるしていることが特徴です。
枝の先には、葉が集まり、その中に3~5個の小さなツボミがあり、日の光があたると開きます。
  黄色の花は一日花で、午前中が見ごろです。 花弁は、光沢のあるごく薄いフィルムのような質感があります。
花は、非常に繊細でお昼になるとしぼんでしまいます。


豆知識【とってもカラフル】
 スベリヒユには、五行草という別名があります。
まず、五行とは、中国古来の哲理にいう、天地の間に循環流行して停まることのない木・火・土・金・水の
5つの元気のことで万物組成の元素とされています。
さらに五行には、それぞれ色がつけられています。木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒となっています。
それでは、スベリヒユの植物体のどの部分が五行のどれにあたるのかを考えながらじっくり観察してみましょう。
青は葉の緑色、赤は茎の色、黄は花びらの色、白は根の色、黒は、タネの色になっています。
このように、この草をみつめてみると、とってもカラフルで、木・火・土・金・水の5つのパワーで
元気をもらうことができますね。
 ちなみにスベリヒユの種小名の「oleracea」には「野菜の・菜園の」という意味があります。
本種の茎や葉は野菜のように、あえものやおひたしにして食べられているようです。



<参考①: 北村四郎・村田源.原色日本植物図鑑・草本編(Ⅱ).p.276-277.2008年(保育社)  
<参考②: 新村出編.広辞苑第5版.p.934. 1998年(岩波書店)  
<参考③: 野の草の手帳.p.116. 1990年(小学館)

スベリヒユ
(撮影日:7月16日)