見頃の植物

ウメ

ウメ
写真:ウメ



学 名:Prunus mume
科 名:バラ科
原産地:中国
植栽場所:図書資料棟の西側
花の時期:2~3月
果熟期:6月


特徴
庭木や果樹として多く植えられる、高さ3~6mの落葉小高木です。葉は、互生し長さ1cmほどの葉柄があり、葉身は長さ4~8cm、葉の大きさは幅3~5cmで倒卵形あるいは楕円形です。 先端は尖っており、ふちに細かい重鋸歯があり、葉の両面と葉柄に微毛があります。花は、2~3月で葉に先立って開き、色は通常白色ですが、紅色や淡紅色もあります。花弁とがく片は5個、雄しべは多数で花弁より短くなっています。 また、雌しべは1個で子房に密毛があります。 果実は、直径2~3cmのほぼ球形で表面には密毛が生え、6月頃に黄色に熟します。

語源
ウメはという名の語源は、漢名の「梅」の字音「め」が変化したものであるとか、梅の実を燻製にした漢方薬「烏梅」からきたなど諸説あります。


 最近、淡路島に来て初めて数十センチも積もるほどの雪が降りました。今まで見ていた景色が一変し、一面真っ白くなる景色は未だに感動します。そんな雪景色の中、梅の蕾をみると、 花が咲き華やかな景色になるのがとても待ちどうしい気持ちと別れと出会いの時期である春がもうすぐやってくるのだなぁと切ない気持ちになりました。そんな、別れの時の気持ちを歌にこめた句を詠みたいと思います。

ここで一句
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな (詠み手:菅原道真)


<参考①:川崎吉光.日本の樹木.p314.1985年(株式会社 山と渓谷社)>  
<参考②:濱野周泰.葉っぱでおぼえる樹木.p160.2005年(柏書房 株式会社)>  
<参考③:林 将之.葉で見分ける樹木.p58.2010年(株式会社 小学館)>  
<参考④:大久保 昇.知っ得植物のことば語源辞典.p151.1997年(日本漢字能力検定協会)>