春咲きクリスマスローズ
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写真:春咲きクリスマスローズ |
学 名:Helleborus orientalis
科 名:キンポウゲ科
原産地:ヨーロッパ・西アジア
植栽場所:アルファガーデン
冬の寒い時期から春先までの花の少ない寂しい時期に、花壇をシックに彩ってくれる花としてクリスマスローズは人気があり、有名な植物です。しかし、園芸品種として出回っているものはクリスマスよりあとに咲くものも多く、ましてや「ローズ」、よく想像できるバラ科の花よりも少し華美に欠ける趣から、「クリスマスローズ」という名前に疑問をもち、「名前負けしている」と感じられる方も少なからずいるようです。
では、この「クリスマスローズ」という名前の由来はどこからきたのでしょうか。
一説によると、クリスマスローズの原種がヨーロッパ(特にイギリス)の気候でクリスマスの時期に咲き、その花の姿(花びらが5枚の一重咲き)が野ばらに似ていたところからこの名が来たそうです。野ばらは「ノイバラ」という和名で沖縄以外の日本各地に自生していますが、バラの大きな特徴であるトゲを持つことから雑草として嫌がられることも多々あります。
さて、話をクリスマスローズに戻しましょう。ローズと名を持ちながらトゲがなく、野ばらのように落ち着きや可憐さを感じさせる花は、うつむきがちに咲く姿もあって、冬から春先に想い人の訪れや帰りをじっと待つ、おしとやかな貴婦人のように見えてきませんか。
ここで一首、
風揺らす うつむく花の 想う先 散りに澱みに しのぶ春(詠み手:杉野 花水)
<参考①:京成バラ園 http://www.keiseirose.co.jp/garden/gardencenter/blog/gc_column.html>
<参考②:ヤサシイエンゲイ http://www.yasashi.info/>