トサミズキ
|
写真:トサミズキ |
学 名:Corylopsis spicata
科 名:マンサク科
原種:日本(高知県)
植栽場所:日本庭園
風にゆらゆら揺れる、トサミズキの黄金色の小さな鈴からは耳をすませば小さな音が聞こえてきそうです。
リンリン、シャラシャラ、風に揺られながらどんな音を奏でているのか気になります。
あれ、音が聞こえないな、と思ったらきれいな黄金色にあこがれたミノムシが一匹隠れていた!なんてこともありそうです。
トサミズキは四国の土佐(高知県)が原産地のため、この名前で呼ばれるようになったそうです。
春を迎える庭木として知られており、早春の茶花としても親しまれています。
関西より南の地域ではよく植えられていますが、準絶滅危惧に指定されているそうです。
ALPHA日本庭園には、トサミズキによりやや小振りな花をつけるヒュウガミズキも見られます。
トサミズキのほうがヒュウガミズキに比べて花数が多いのが特徴です。
また、トサミズキには、花をつける小さな枝(花柄)の部分に毛が生えていますが、ヒュウガミズキには生えていません。
似た植物の違いが見分けられると、少しうれしくなります。
みなさんもぜひ、見くらべてみてください。
最後に、トサミズキで一句
春風が 運ぶちいさな 鈴の音 (詠み手:岩木 楓)
<参考① 花木・庭づくり入門.p.33(株式会社ブティック社))>
<参考② 趣味の家庭園芸1 花木.p.2.1985年(凸版印刷株式会社)>
<参考③ 楽しい園芸入門 庭木・花木の選び方・楽しみ方.p.40.1998年(池田書店)>