ヒビスカス タイタンビカス・シリーズ(登録商標)
学 名:Hibiscus Cultivar. Titanbicus Series
科 名:アオイ科
原産地:日本
植栽場所:エルフガーデンの向かい側
ハイビスカスがずいぶん大きくしたような、夏らしい存在感のある花が咲いています。タイタンビカスです。
タイタンビカスは特定のアメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos L., 1753 Cultivar.)とモミジアオイ(Hibiscus coccineus Walt., 1788) の交配選抜種で、驚異的な強さが備わっているそうです。暑さに非常に強く、日当たりさえ良ければ特に植え付ける場所を選ばないと言います。宿根草のため秋には地上部が枯れてしまいますが、翌年の春には芽が出て初夏にはまた花を咲かせ、毎年楽しむことができそうです。
花期は7~9月で、アメリカフヨウやモミジアオイと同じく、一日花です。
花の形状は、アメリカフヨウに似ていると思います。私たちも最初、アメリカフヨウと間違えてしまいました。モミジアオイはというと、花弁の間に隙間が見られるのが特徴です。タイタンビカスは花弁の間に隙間は見られませんが、アメリカフヨウよりは、5枚の花弁が分かりやすいと思います。
一方、大きくなった葉はしっかり5裂しているのが分かるので(小さい葉には見られません)、モミジアオイに近いと言えます。アメリカフヨウはあまり葉に切れ込みが見られないことに対し、モミジアオイはタイタンビカス以上に「モミジ」のように深い切れ込みが見られます。やはり交雑種ですので、両方の特徴が混ざっていますよね。
花が終わり、花弁が散ったあと、萼が残っていました。これが、まるでまだ緑のうちの「ホオズキ」のようで可愛いのです!!萼の中には子房、その中に種子がありました。萼を広げると5つに分かれているので、綺麗な星形をしていました。
植物の観察をしていると、よく花の後にもおもしろい発見をすることができますが、今回もこんな大きな花から、可愛い発見ができました。
(注)株式会社 赤塚植物園 による開発。アメリカフヨウとモミジアオイの原産地は北アメリカ。
こんなところで大活躍!
アメリカフヨウやモミジアオイと同様、草丈が高く大輪の花を咲かせますが、なんとタイタンビカスは晩夏には大きいときで草丈3m、花も子どもの顔ほど(直径15~25)になるそうです!一日花でも次々花を咲かせるため、夏の間ピンクや白の花でインパクトを出したいときにはもってこいです。
参考①:「四季の花色大図鑑」講談社、2010年11月
参考②:株式会社 赤塚植物園「タイタンビカス」<http://www.jp-akatsuka.co.jp/production/taitanbikasu/>
参考③:アオイ科の仲間<http://www1.bbiq.jp/photo-gallery/sub-page68.htm>
参考④東京都東部9公園「タイタンビカスが咲き始めました!!」<http://tokyo-eastpark.com/modules/plants_info/details.php?bid=1793>