見頃の植物

ナギ




学 名:Podocarpus nagi
科 名:イヌマキ科
原産地:紀伊半島以西の暖温帯
植栽場所:玄関管理棟



連日の猛暑の中、ひとときの涼を求めて冷たいアイスクリームが食べたくなりますね。ふと目をやると某アイスによく似た実をつける樹木が!ナギの木です。 某アイスを学校から車で十数分のスーパーまで買いに行き、並べてみると見事に涼しげな雰囲気を演出してくれました。


花期は5月~6月、その後白~緑色の1cm程度の実をたくさんつけます。 実は固く白い粉をかぶっているようで指でこすると取れ緑色の実になってしまいます。秋にはこの実は黒褐色の核果になってしまいますが、夏の暑い時期に清涼感をもたらしてくれますね。
ナギは一見広葉樹に見えますが、針葉樹です。葉は対生で主脈がなく、多数の細い葉脈が平行に走っているのが特徴です。また樹皮は不規則にはがれ、黒褐色や赤褐色が交じります。 ナギは海の穏やかな状態をさす「凪」や悩み事を「薙ぎ倒す」という意味にも通じると言われており魔除けやお守りとして古くから信奉されてきました。


耐陰性もあるナギの木は、古くからひっそりと人々を見守り、心の拠り所として在り続けているのかなあと思い眺めると、猛暑で疲れ切った心も少し静まる気がしますね。



ナギ

こんなところで大活躍!
 熊野速玉大社のご神木として
葉を懐中に納めてお参りする
ことが習わしとされていました。







参考文献:都市の樹木 岩崎哲也 
      樹木の葉 林将之
参考URL:熊野速玉大社公式サイトhttp://kumanohayatama.jp/