スイセン
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学 名:Narcissus cvs.
科 名:ヒガンバナ科
原産地:地中海沿岸
植栽場所:花の庭、分区園斜面
花の時期:1月~4月
特徴
耐寒性の球根植物で、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
古くから万人に愛され、これまでたくさんの品種が作られました。
これらは房状に咲く日本スイセンと、ひとつの茎に大きな花をひとつ咲かせるラッパ水仙系統の2系統に大別することができます。
中でも日本スイセンは積雪の中でも開花するため、雪中花とも言われています。
水仙の花が咲く前にはロウバイが咲き、水仙の後には梅が咲くことからこの3つを歳寒友(または歳寒三友)と呼ぶそうです。
他には椿と水仙とロウバイ、梅と竹と水仙などの組み合わせがあるのだとか。
鉢植えや切り花など、歳寒友をテーマに水仙を楽しんでみてはいかがでしょうか。
豆知識 【淡路島にはスイセンの観光地が2カ所もあります♪】
淡路島にはスイセンの観光地として南あわじ市の灘黒岩水仙郷と洲本市の淡路立川水仙郷があります。
灘黒岩水仙郷は約7haに500万本の野生のスイセンが群生しており、日本三大群生地に数えられるスイセンの名所です。
淡路立川水仙郷は海を背景にした水仙畑を楽しむことができます。
ここは平地にある水仙畑なので、車イスの方、ベビーカー、犬連れの方、すべてOKです。
今の時期しか見られない景色をぜひお楽しみください。
豆知識 【毒?それとも薬?口にするのは絶対ダメ!!】
スイセンの全草にはリコリンというアルカロイドが含まれており、動物には有毒とされています。
ニラやタマネギと間違えて食してしまうケースが多く、食中毒症状を発症します。
鱗茎をすりおろして頬にはりつけることで歯痛解消に効果があることから、外用の民間薬として用いられてきたスイセンですが、
扱いには十分に気をつけましょう。
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<参考①: 居初庫太.1986.花の歳時記.p24-25.淡交社.>
<参考②: 桜木元.1969.やぶれがさ 草木抄.p296-297.誠文堂新光社.>
<参考③: ヤサシイエンゲイ>
<参考④: 南あわじ市 観光情報>
<参考⑤: 淡路立川水仙郷HP>
<参考④: 厚労省-自然毒のリスクプロファイル>
- (撮影日:2月2日)