シナマンサク(園芸種)
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学 名:Hamamelis molis
科 名:マンサク科
原産地:中国
植栽場所:花の庭、西作業室側斜面
花の時期:1~3月
特徴
マンサク科マンサク属の耐寒性落葉広葉小高木です。前年の枯葉を残しながら、
新葉が出る前に咲かせるヒラヒラした花と強い芳香が特徴です。
一般に花が黄金色をしていることから別名「キンロウバイ(金楼梅)」とも呼ばれます。
本校のシナマンサクは珍しいオレンジ色の花を咲かせることから、園芸種と思われます。
日本のマンサクは、春にいち早く花を咲かせますが、シナマンサクはそれより一ヶ月ほど先に咲きます。
花はマンサク属の中で一番色が鮮やかで花弁が長く、庭木として観賞されることが多いようです。
豆知識【マンサクの由来】
早春に「まず咲く」ことが転じてマンサクになった説や、花をいっぱい咲かせた様子から「豊年満作」と縁起を担ぎマンサクとなったと言う説があります。
昔の人は、年の初めにマンサクの花を見て、花が良く咲けば満作、花が少なかったら不作と1年の作柄を占ったのでしょうね。
豆知識【世界遺産を支える“ねそ”の正体】
世界遺産に登録されている飛鬩樗註・スの合掌造りの骨組みの結束材に使われていた「ねそ」とは、
北陸地方を中心としたマンサクの地方名であり、またマンサクから製した結束材の呼称ともされています。
マンサクの枝は強靱で、しめった状態で縛れば乾くと締まることから屋根材の結束に使われたようです。
伝統的技術とともに世界遺産を支えてる材として地元の人から親しまれています。
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<参考①: ヤサシイエンゲイ>
<参考②: みんなの趣味の園芸>
<参考③: 木のメモ帳>
- (撮影日:2月2日)