ネコヤナギ
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学 名:Salix gracilistyla
科 名:ヤナギ科
原産地:日本
植栽場所:園芸療法ガーデン、風の庭
花の時期:3~4月
今月の様子:花穂
特徴
樹高が1~3mの落葉性低木で、河川の土手など湿り気があり水はけと日当たりの良い場所を好みます。
絹のようになめらかで美しい毛で覆われた花穂が愛らしく、ネコのしっぽに似ていることが名前の由来だそうです。
雌雄異株(しゆういしゅ)でそれぞれ花を付け、花穂は雄花より雌花の方が大きいとされています。
細長い楕円形の葉が互い違いにつき(互生)、裏には灰白色の毛が生えています。
豆知識【花穂ってなに?】
「花穂(かほ/かすい)とは、長い花軸に小花がたくさんついて一本の穂状になって咲く花」(ガーデニングの花咲おまさ/ガーデニング用語集から引用)を指します。
ネコヤナギの場合、3-4月にかけて花が咲きます。
しかし花弁はなく、雄花は先端にオレンジ色の葯(やく)のついた雄しべをつけ、
雌花は先端が黄色っぽい短い糸状の雌しべをつけます。この雄しべ・雌しべが密集した様子を花穂と呼びます。
草本だとススキやエノコログサと同じような花だと思えば理解しやすいかもしれません。
豆知識【○○ヤナギは全てヤナギ科ヤナギ属?】
一般に「ヤナギ」とは、ヤナギ科ヤナギ属の樹木の総称であり、
日本では、「シダレヤナギ」を指すことが多いですが、他に「マルバヤナギ」「ヤマヤナギ」などがあります。
同じ時期、白くて可憐な花を咲かせる「ユキヤナギ」はバラ科のシモツケ属ですので、ちょっとややこしいですね。
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<参考①: ヤサシイエンゲイ>
<参考②: ガーデニングの花咲おまさ>
〈参考③〉上原敬二. 1998. 樹木ガイドブックp46,187. 加島書店
- (撮影日:2月2日)