見頃の植物

ムギワラギク

ムギワラギク(テイオウカイザイク)
学 名:Xerochrysum bracteatum
科 名:キク科
原産地:オーストラリア
植栽場所:展示見本園
花の時期:夏

特徴
  草丈が50~120cm程度の一年草。 咲き切る前は花びらの美しい艶、咲ききってからは可愛らしいポンポン咲きの花が楽しめる園芸植物です。
 別名ではヘリクリサム、花屋さん用語では単にカイザイクとも呼ばれますが、 ムギワラギクとは別の植物アンモビウムの和名もカイザイクといいます。 誰が呼ぶのかでその植物が変わってしまう-なんだかややこしい限りですね。
 ちなみに花屋さんで呼ばれるカイザイク漢字で書くと貝細工。 このムギワラギクが乾いているように見えて貝殻の細工物を思わせることからそう呼ばれているそうです。

豆知識 【ドライフラワーとして最適な植物】
 このムギワラギクは触ってみるとカサカサとしていて、ドライフラワーによく使われるそうです。 なんと日本で一番古いドライフラワーで、明治時代初期に日本に入ってきたのだとか。 花色の種類も多く、色とりどりに楽しませてくれそうですね。
 さて、ドライフラワーは植物によってその乾燥方法が違うのですが、ムギワラギクは飾りながら乾かすと美しく仕上がる植物です。 乾燥の手間が省けるので、初心者の方はぜひムギワラギクから初めてみてはいかがでしょうか。


<参考①:山渓カラー図鑑 園芸植物(1998) 鈴木基夫・横井政人 監修 山と渓谷社
<参考②:花ぐらし6 ドライフラワー-作る・飾る・楽しむ-(1995) ヤスダヨリコ 社団法人 家の光協会
<参考③: 新・花と緑の詳しい図鑑>  

ムギワラギク
(撮影日:7月22日)