スズメノカタビラ
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学 名:Poa annua
科 名:イネ科
原産地:北海道から琉球まで広く分布する
植栽場所:花の庭
花の時期:3~5月
特徴
草丈が5~30cmの小さな1年草です。道端や水田、畑などに生えています。
葉は、よくみるとニラによく似ています。秋に発芽して、緑色の葉を出し、冬を越して
早いものでは2月頃に花穂を出します。茎は、根元から数本に分かれています。
豆知識【ルーペでみつめる帷子の世界】
1つ1つの花穂(小穂)の形が、スズメが着るような小さな帷子(カタビラ)の形に似ていることが
本種の名前の由来となっています。帷子とは、裏地のない一重の着物のことです。
畑地の雑草としてとかく敬遠されますが、この着物のような花をルーペでじっくりとみつめてみると、
着物の模様、色合わせの美しさに魅了されます。黄緑色と赤色、銀色の色合わせ、紫色、赤色、銀色など
さまざまな色合わせはこの上ない美しさです。ハナビグサというニックネームもついているようです。
雄しべや雌しべが飛び出ているときの美しさといったら、まるで花火のようです。
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<参考①:杉村昇. 1990. 名前といわれ野の草花図鑑(4). p.18-19. 偕成社.
<参考②:木場英久・茨木靖・勝山輝男. 2011. イネ科ハンドブック. p.40. 文一総合出版.
<参考③:湯浅浩史・矢野勇・平野隆久・茂木透. 2003. 愛蔵版・花おりおりその二. p.184.朝日新聞社.
<参考④:荒垣秀雄・飯田龍太・池坊専水・西山松之助. 1994. 四季花ごよみ[座右版] . p.60. 講談社.
- (撮影日:3月29日)